まず1つめのブランドは天童木工です。
天童木工は山形県天童市に本社を構える家具メーカーです。
優れた成形合板技術を持ち、長く快適に使えることから官公庁への納入も多いです。
天童木工が初めて実現した成形技術を持ち、2015年には従業員が内閣総理大臣賞を受けたこともあります。
天童木工の製品で有名なものにはチェアが多いです。
柳宗理がデザインしたバタフライスツールや柏戸イスがいい例です。
バタフライスツールは成形合板技術を使ったもので、蝶のような滑らかなデザインが印象的です。
成形合板の持つ弾力があるから、クッション材などはないにもかかわらず柔らかい座り心地を実現しています。
柏戸イスは、元力士の柏戸が横綱に昇進したときにデザインして贈ったものです。
杉を組んで作った木の塊のようなイスであり、インテリアとして絶大なインパクトがあります。
天童木工のダイニングチェアは優しく丸みを帯びたものが多いです。
クッション材には頼らずに、木の弾力を使って支えるため長年にわたって座り心地が変わらない点がメリットです。
直線的なデザインとは異なり、曲線が個性ですから、おしゃれなダイニングチェアを探している人には見逃せないブランドです。
2つめのブランドはカリモク家具です。
ラインナップの多い日本の家具メーカーであり、さまざまなシリーズを展開しています。
その結果、リビングすべてをカリモク家具の1つのシリーズに統一することも可能です。
部屋の統一感を大切にしたい人にとって大切なメーカーとなるかもしれません。
ユニークなブランド名は刈谷木材工業の略称で、現在はカタカナを使ったカリモク家具株式会社が正式名称です。
ここは人間工学に代表される科学技術を導入することで、使いやすくおしゃれな製品を生み出しています。
現在の工場は愛知県や岐阜県にあり、東海地方を中心とした製造を行っています。
しかし営業所やショールームは全国に数多くあります。
ほとんどの日本人にとってアクセスしやすいところにショールームがあるから、実物を手にとってチェックできるのがメリットです。
ダイニングチェアはシックなものから、ポップなものまであります。
木の色味も明るいものから暗く重厚感のあるものまで用意されています。
木工技術に定評のある会社ですから、デザイン重視で選ぶことも可能です。
もちろんダイニングチェアとぴったり合うテーブルも揃っています。
3つめはイタリアのカッシーナです。
カッシーナは100年ほど前にミラノ近郊で創業しました。
社名は創業した兄弟の名字からなります。
設立直後は昔ながらのデザインと製造方法だったといいますが、戦後に外部のデザイナーを迎え入れるようになってから世界的な評判を呼ぶようになります。
飛躍のきっかけとして大きいのは、アンドレア・ドーリアに代表される豪華客船、そして高級ホテルへの家具の納入です。
部屋全体のデザインも手掛けたことでおしゃれな家具の代名詞ともなりました。
さらに有名な建築家がデザインしたイスを再生産する活動にも、力を入れています。
具体的にはル・コルビュジエやフランク・ロイド・ライトが設計したものがあります。
インテリア雑誌で特集される、前衛的なイスを製造しているブランドなのです。
ダイニングチェアに関しては人目を引く斬新なデザインのもの、人間工学に基づいたゆるやかなフォルムのもの、シンプルなイタリアの田舎を思わせるものがあります。
日本のダイニングにおいてはどれを置いても、ファッショナブルな印象になるでしょう。
家具の世界においてはビッグネームですから、リセールバリューも抜群です。
思い切って購入して、合わなかったら売却するのも一つの選択肢です。